出産をするあなたは、まだまだ母子ともに健康で出産を乗り切れるかに集中していることでしょう。
出産後すぐに必要になるもの、ベッド、ベビー服、オムツ…いろいろあります。
今の時代、足りなければ、合わなければ、ネットで探して追加で買うことも可能です。
ゆっくりと買い揃えて行ったり、アップデートすることも可能です。
私が最も「前もって知っておきたかった!」「知らなかったじゃ取り返しがつかない!」と思ったのは母乳に関してでした。
入院中の私の状況
私が出産した産院は、出産当日は母子別室。翌日お昼くらいに赤ちゃんを部屋に連れてきてくれて、そこで初乳をあげて、深夜疲れたらまた新生児室に赤ちゃんを預かってもらってというシステムでした。
出産後数日で100mlも200mlも溢れるように出る方もいらっしゃるらしいですが、私は産後4日目で助産師さんにマッサージがてら搾乳していただいて10ml弱しか出ていませんでした。
私の実母もあまり母乳がでなかった、産後2カ月で仕事復帰しなければならなかったためそのあとは完全ミルク(通称:完ミ)で育てたと言っていたので、私も同じように母乳は出ないタイプだろうと思っていました。
なので、あまり深く考えず母乳とミルクの混合育児を希望という風に伝えており、母乳量が少なくても「そうだろうな」くらいにしか思っていませんでした。
最初はよくわからないまま母乳をあげており、でも出が悪いので赤ちゃんは当然おなかいっぱいにならず、2時間くらいずーとおっぱいを加えっぱなしで、乳頭が切れたりもしていました。
産院でもらった資料には「赤ちゃんがほしがったら、何時間でも何回でもあげましょう。おっぱいがたくさん出るように毎日10回以上は吸わせましょう」と書いてありました。
でも、どっからどこまでが1回?10回以上って一睡もできない、無理だよ…?とさっぱりよくわからない状態でした。
しかも、助産師さんは私が混合希望だと聞くと、「じゃあ無理せず、10~20分くらい母乳をあげて、ミルクを足しましょう」とのこと。
入院中は、体がボロボロで動くだけでも一苦労。
よくわからないままに過ぎていきました。
母乳育児のメリット
世の中母乳育児にこだわる人もいるみたいだけれど、私は遺伝的にきっと母乳は出ないと思っていたし、実際出ていない。
一応母乳とミルクの混合希望としていたものの、ミルク育児になってもいい。むしろそうなるのだろう、と思っていた私。
しかし、退院して、体調も入院時よりはマシになってくると、やはり母乳育児のほうがいいのではないか?そんな思いに駆られるようになりました。
母乳育児だと、
- ミルク代がかからない
- ミルク準備(お湯を沸かして、粉ミルクを溶かし、飲ませ終わったら哺乳瓶洗浄と消毒…)の時間がかからない
- 母親が持つ免疫を分け与えることができる
- 乳幼児突然死症候群のリスクが下がる
- 外出時・災害時など、哺乳瓶がなくても対応できる
といったメリットを知った/気づいたからです。
免疫向上や死亡リスク低下に母乳が関係あるならば母乳育児はやめたくない。
でも、出ているか出ていないかわからない母乳を時間をかけてあげ続けるのはつらい。
どうせ時間をかけるなら、もっと母乳量を増やしたい。
そう思うようになったのが、生後2週間が経ったころでした。
母乳量の増やし方
母乳量は、遺伝や胸の大きさなどの体質で決まるものかと思っていました。
ただ、母乳をあげたいと考えて調べるうちに、母乳は、授乳回数を増やすことで増やせるという情報を得ました。
しかも、生後1か月まで、どれだけ頻回に母乳を与えているかが重要だとか、特に母乳を作るホルモンが増える夜間の授乳が重要だとか。
そんなことを知らない私は、夜3~4時間ほど夫に子どもの世話を代わってもらっており、1~2回の授乳機会をスキップしてしまっていました。
私はもう間に合わないかも…どうしようと思いながらも、そこから夫に代わってもらうのは授乳後から次の授乳までの間とし、頻回授乳にチャレンジしました。
頻回授乳とは?
頻回授乳にチャレンジすることを決めたものの、頻回って具体的に何回?という具体的な情報がなぜかあまりありませんでした。
それから、自分で調べたり、助産師さん・母乳マッサージの先生に確認したところ、
- 多ければ多いほど良いが、少なくとも一日8回は授乳すること
- ただし、睡眠不足やストレスは母乳の出を悪くするため、無理をしすぎずこまめに睡眠をとること
- 1回の授乳時間が長いよりも、回数が多いことが重要
- 1回とは、赤ちゃんが満足するまで
- でも、母乳量が少ないと、母乳だけで赤ちゃんが満足してくれることはまれなため、左右5分ずつ×2セットを1回とし、そのあとミルクを足す
とのことでした。
1カ月半くらいまでは、ミルクを足さないと赤ちゃんのおなかがいっぱいになることがなかったので、3時間おきに、母乳左右5分ずつ×2セットのあと、ミルクを80~120ml足す、でちょうど1日8回になりました。
赤ちゃんは合計600~700程度のミルクを飲んでいました。
1か月半~2カ月半くらいは、母乳マッサージ+1日8~10回の頻回授乳で、徐々に、母乳だけで1時間は泣かずにいる、2時間は泣かずにいる…ということが出てきました。
そして、2カ月半~3か月目(現在)は、夜8時~朝8時くらいの間は大体母乳のみで寝るようになり、ミルクを足すのは日に4回×100mlで、合計400ml程度となりました。
もちろん、個人差はあると思いますが、あげ続けることでその人なりのペースでは増えていくようです。
逆に授乳回数が減ってしまうと、母乳はどんどんでなくなってしまうそうです。
ちなみに、1日8回の授乳とひとことに言っても、
授乳中に途中で寝てしまってしばらく赤ちゃんをそのまま抱えっぱなし…やら、
ベッドに降ろしたらまた泣き出してもう一度抱っこして授乳して…やら、
本当に大変です。
その大変さをぐっと楽にしてくれたのが、腰まわりにベルトでとめられる授乳クッション「マイブレストフレンド」。
とてもおすすめです。
本日の結論
出産したあなたへ伝えたい。
母乳量は遺伝や生まれつきの体質ではない 授乳回数を増やすと、増やすことができる