今回は、乳幼児突然死症候群について、妊娠中から今までの私の葛藤と検索の日々を振り返っておきたいと思います。
妊娠中の私はとりあえずスヌーザヒーローを購入
妊娠した私は母子ともに健康で赤ちゃんを産めるのか、とにかく出産を乗り切ることに一点集中でした。
妊娠中も、検索魔の私は、乳幼児突然死症候群について、リサーチ済みで知ってはいました。
その時は、赤ちゃんが無事生まれても、1歳になるくらいまで原因不明で亡くなってしまうことがあるらしい、くらいの漠然とした認識でしたが、
産むまでも必死なのに、そこからもうひとハードルあるの!?
と不安になっていました。
正確には、厚生労働省からも注意喚起がなされていますが、とにかく原因不明とのこと。
乳幼児突然死症候群(SIDS)について|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
1年先に出産した友人も「出産後はこのふにゃふにゃなこの子を死なせないようにと本当に必死だった」と話しており、よくわからないながらに心の片隅に不安が残りました。
そんな折、見つけたのがスヌーザヒーローでした。
おむつに取り付けておくと、赤ちゃんの体動が検知できなかったときに警告音がなるというものです。
ちなみに私が見たのは、YouTuberの足の裏さんの動画です。(2:59あたり)
こんなものがあるのか!と思い、旦那に「高いけど、命に関わるから、買っておきたい」と話して、安定期に入って早々に購入した覚えがあります。
動画内でも言われているように、SIDSに効果があるかは?なのですが、体動がない=呼吸していない状態を見つけられる可能性が少しでも高まるなら…と思い、少し高めではありますが、購入しました。
出産後、産院では赤ちゃんの体動を検知する装置がついたベビーベッドがあって、赤ちゃんはそれに寝ていました。
病院のものはベビーベッドに設置されているタイプ、私が購入したスヌーザヒーローは赤ちゃんのおむつに装着するタイプと使用方法が異なります。
またおそらく精度も異なるものの、同じような思想の設備が病院でも採用されていることで、
「病院で似たような機材が採用されているってことは、やっぱり体動を検知することは赤ちゃんの安全に意味があるんだ。スヌーザヒーローを購入していてよかった」
と思いました。
産院退院後、新生児期には使いこなせなかった
しかし、実際、退院後はまだまだ慣れない、そして頻繁なおむつ交換に悪戦苦闘…!
とてもスヌーザヒーローを装着する余裕がなく、「これは買ったものの、使わずに終わってしまうかも…」と思ったことともありました。
ただ、生まれたての新生児は、呼吸をしていても、胸の上下運動も目視できないほどわずかです。
ふとんをかけていると本当にわかりません。
また、口元に手をかざしてみても、呼気を感じることもできず…。
それで、特に心配な夜だけでも…と思い、何度か使用するものの、誤作動なのか多い時は夜中に3度ほどアラームが鳴り、それを止めようとしたことでせっかく寝た赤ちゃんが起きてしまい、また寝かしつけ…とヘトヘトになってしまいました。
しかも、アラームを止める際に赤ちゃんが泣けば、「少なくとも今は息をしている…」とわかるのですが、誤作動だったのか、実は本当に息が一瞬止まっていたのかはわからないのです。
「もしかして一瞬息が止まっている瞬間があるのかな?」と逆に不安が増したこともあり、徐々に使用しなくなってしまいました。
1カ月の保健師訪問で再び不安爆発
そんな中で、保健師の1か月訪問の日が訪れました。
保健師さんからは母子の状態の問診、定期健診・予防接種・救急病院の案内などがあり、そしてSIDSについての説明がありました。
- 年に70人ほどの赤ちゃんがなくなっている
- 多い時期は1か月~6カ月
- 多い季節は冬
- 多い時間帯は明け方~午前中
- 女の子より男の子に多い
- 予防には近くに喫煙者がいないこと、うつぶせ寝させないこと、できるだけ母乳で育てること
とのこと。
わが子が生後一カ月になったのはまさに冬まっただ中。
一応母乳とミルクの混合育児で母乳は与えているものの、ほぼミルクの状態。
寝がえりはまだしないのでうつぶせ寝はないし、男の子でもない。私も夫も喫煙はしないけれど…。
年に70人という数値を具体的に知ったこともあって、不安MAXになりました。
不安があったら確認せずにいられないたちの私は、保健師訪問時も保健師さんに聞くことリストを作っていました。
スヌーザヒーローについても、保健師さんがほかのご家庭に行ったときに誤作動することの相談を受けていたり、うまい使用方法をアドバイスしていたりしないか絶対聞こう!と思っていたので、確認をしました。
すると、「スヌーザヒーローがほしいっておっしゃる方はいたけど、実際買ったって人はあまりいなかったな」との回答で、残念ながら新情報を得ることはできませんでした。
そして、再び、SIDS予防のためにどうにかしなければ…!スヌーザヒーローの誤作動を防ぐ方法も調べねば…!と情報を集め始めました。
スヌーザヒーローの誤作動はこうしてほぼなくなった
まず、「スヌーザヒーロー 誤作動 防止」などといったキーワードで検索しまくりました。
ただ、もともとスヌーザヒーローについての記事が少ないうえに、「誤作動します」という情報までしかなく、誤作動がこうしたらおさまりました…という記事は見つけることができませんでした。
誤作動は覚悟で使っていくしかないか…と思いつつ、ざっとしか読んでなかった説明書をとにかく読み返してみることに。
すると、説明書には「オムツを止める前に、オムツの前面上部を、前に折り畳む必要があります。」と書かれてしました。
読み飛ばしてた…!
私はそれまで、おむつの前の上部をとくに折り返したりせずにスヌーザヒーローを付けていました。
設置する部分の厚みが薄いため、不安定になって浮いてしまっており、体動の検知ができなくなっていたのかもしれません。
そこからは必ずおむつの上部を折り返して装着するようにしました。
それがよかったのか、おむつがえに慣れてしっかりとおむつをはかせることができるようになったためか、それ以降は誤作動することが減り、1週間に1回あるかどうかくらいになりました。
生後2カ月にもなると、1か月に1回程度の頻度に減りました。
1か月に約1キロずつ体重が増えていくので、肉付きがよくなって、スヌーザヒーローが浮くことがなくなっていったことも多いかもしれません。
体重が増えるまでは使えないってことかもしれないじゃないか…!とも思いましたが、SIDSが生後1っカ月~6カ月で多いとされているので、生後1カ月時点からまあまあ使えるのであれば、十分許容範囲なのかなというのが感想です。
最初は手間取ったスヌーザヒーローの取り付けも、慣れてしまえば流れ作業としてストレスなくできるようになりました。
私の場合は、おむつをつけかえる前に、とりかえる元のおむつからスヌーザヒーローを外し、とりつける前のおむつの端を折り返して、あらかじめスヌーザヒーローをとりつけるようにしています。
そうすると焦らず、おむつ替えができるようになりました。
最終的なスヌーザヒーローの捉え方・SIDS予防として私がしたこと
スヌーザヒーローはたまには誤作動(かどうか本当のところはわからないですが)があって100%体動の停止を検知できるわけではないですし、あくまで動きを検知するだけであって直接SIDSの予防できるわけではありません。
ただ、夜中必定以上に赤ちゃんの呼吸が気になって眠れない、不安とストレスでいっぱいになる…となってしまうと、母乳の出も悪くなってしまいます。
スヌーザヒーローの過信はよくないですが、母乳が出なくなってしまうと、結局SIDS予防に役立つかつ赤ちゃんに免疫をあげられる母乳育児ができなくなってしまいます。
そうなるよりはお守りだと思って、スヌーザヒーローを使う選択肢もアリだと感じます。
また、私が本当によく参考にさせていただいている助産師Hisakoさんの動画で、うつ熱(体の深部にこもる熱)が危ないとおっしゃっているのを聞き、赤ちゃんの着せすぎ・温めすぎには気をつけています。
私は冬の出産だったので、産院では「室温25℃くらいにしてね。お母さんも赤ちゃんも寒いでしょう」と言われました。
ただ、実際25℃まで室温をあげたときに、赤ちゃんの寝ている敷布団がしっとりと汗でぬれていたため、それ以降は赤ちゃんの寝汗や手足の温かさを見て、20~23℃くらいにするようになりました。
産院や育児雑誌で奨励されている数値も大切ですが、結局は個々の赤ちゃんの様子を見ていくことが大事なのかなと思っています。
本日の結論
スヌーザヒーローをお守りとしてちょっとだけ頼ってみる そして生まれた余力で母乳育児や赤ちゃんの様子を見るなど多角的にSIDS予防をするという考えもアリ