体験レビュー③では、大手結婚相談所オーネットで婚活をした経験をご紹介しました。
今回はそちらで書いた入会2ヵ月後に成婚退会した彼について
- どんな人だったのか
- その彼と別れた経緯
- 結婚相談所入会中の印象やプロフィール文ではわからず、別れの原因となったこと
を記していきたいと思います。
特に、結婚相談所入会中に知ることができなかった別れの原因となった要素については、ご参考になるところもあると思いますので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
今回は3.の成婚退会後~別れ中心のお話です。
結婚相談所で出会った彼はどんな人?ドラマsilent湊斗くん似?
私が結婚相談所オーネットで出会ったのは、医師・年収1000万円超(当時35歳)という男性でした。
結局めちゃくちゃ金目当てやん!
と思われると思いますが、確かに申し込みを受けた際は「こんな高スペックな人って、どんな感じなんだろう…?」と興味半分で一度会ってみることにしました。
写真で見たその人の顔やスタイルはどストライクではなかったので、「なるほど、高収入な人ってこんな感じなのか…でも高スペックなだけで好きになれないな…」で終わるかと想像していました。
職業・10近く年上ということもあってか、写真ではちょっと偉そう・固そう・プライドの高そうとも見えていたのですが、実際会ってみると年齢よりも若く…というか年下⁉と思えるほど若く爽やかに見えて、よいギャップがありました。
そして、結婚相談所を成婚退会するまでに2~3回会ったと思いますが、お店などをとても入念に下調べをしてくれていたりして、レディーファーストというか常に私のことを最優先してくれるところに惹かれるようになりました。
今、木曜日に放送されている“silent”に出てくる、主人公の現在の恋人“湊斗”くんを見ていて、「ああ、こんな感じのところあったな…」と思い出すような優しさです。
もちろんまんま一緒ではないけど、取り乱している時にコーヒーとココアを…と見せかけてコンポタも持ってきてくれる、みたいなとこがあったな。
仕事で苦しんでいると、一緒に怒ったり受け入れてくれたりするところもちょっと似ていたかなと思いますね。
そして、幸い相手も私を気に入ってくれたようで、入会後2ヵ月ではありましたが、そのまま成婚退会することになりました。
別れた原因は?
そんな順風満帆な退会から一遍、半年ほどで彼との別れがやってきました。
高スペック・見た目もそこそこ・超優しい…ってことはフラれたってことね。
と思われると思いますが、それは大正解です。
退会直後は「結婚したらどんな生活がしたいか…」といった話もしていたのですが、お付き合いして数ヵ月後にはこちらから結婚関連の話をしても何となくはぐらかされているようなちょっとした違和感がありました。
そのころから、基本的には優しい彼なのですが、勤め先に対しての不満などを口にし、時に激昂することが出てきました。
そして、半年ほど経ったところで、「元カノをフッてしまった罪悪感が消えない」といったような話をされました。
相手も大変な時に自分が仕事に集中したい時期で別れてしまい、傷つけてしまったので気にかかっている…ということでした。
ただ、その後何回か話し合いを重ねるうちに、結局彼が一方的に忘れられない…ということが判明し、「じゃあ別れるしかないじゃん」という結末を迎えたのでした。
結婚相談所入会中にはわからなかった別れにつながる原因とは
結婚相談所で出会えばスペック面はかなり詳細に知れるというイメージですが、彼と別れて、「結婚相談所を退会するまでの間にはわからなかったな…」「付き合う前に気軽に聞けないけど、どうにか知っときたかったな…」ということが複数ありました。
過去の恋愛事情
私の中で最も大きかったのは、彼の過去の恋愛事情を知らなかったことです。
入会中に、どうして結婚相談所に入会したのか、これまで何人くらいお付き合いした人がいるのか…といった話はしていました。
その時にはお互い「そろそろ結婚したくて」といった無難な回答をしていました。
ただ、実際は忘れられない元カノがいて…ということだったんです。
最初からごまかされていたというよりは、私と付き合ううちに元カノと比較してしまって、元カノの方が好きだという気持ちが強まった…という感じかもしれません。
結婚相談所は恋愛経験が少ないor未婚の異性が周囲にいないので入会する…と思いがちですが、元カレ・元カノへの未練を断ち切るために思い切って、という動機も全然あり得るという点は要注意です。
結婚相談所に入るって結構勇気がいりますし、それなりにお金もかかりますし、大きな決断です。
よほどの未練をかかえて活動している人がいてもおかしくはなく、そのような場合はお付き合いしたものの元恋人が忘れられない…という展開になる危険性はおおいにあります。
取り繕っていない時に出る素
そして、結婚相談所では数回のデートでお付き合いを決めるという状況になるため、彼氏彼女という近しい立場になった時に初めて出る一面があるということです。
この彼の場合は、普段は優しく寛大な性格なのですが、突発的に激昂したり、死にたいと言ったりすることがありました。
そして、一度そうなるとかなり長時間話を聞いて励ましたり、こちらの状況確認も何もなくLINEが連投されたりで、彼のことが心配になるわ、こちらも神経をすり減らすわでかなり大変でした。
あまりにも心配で苦しくて、いのちの専用ダイヤルに泣きながら相談したこともありました。
健康状態
肉体的、精神的に健康かどうかも結婚相談所のプロフィールや数回の会話からは読み取れない部分です。
上記の激昂は仕事がら激務でメンタル面が不安定になっていることからも来ていたと思いますが、その根本には彼が持病を抱えていることも深く関係していそうでした。
持病といっても目に見えてわかるようなものではなく、多忙等で体調が万全でない時に出てくる…というものでした。
持病があるなら一律願い下げ!ということはありませんが、健康状態が悪いことで精神的にも支障をきたし、こちらにイライラが向くのであれば、支えあっていくのは難しいと感じます。
家族のこと(国籍・家族仲・信仰など)
結婚相談所のプロフィールでは、本人の情報で結婚時関係してくるとされるような項目は記載がありますが、家族の情報は手薄です。
- 家族の国籍
- 家族仲
- 家族の健康状態
- 家族の信仰
- 家族の財政状況
といった情報を知ることはできません。
もう何年も前のことなのでうろ覚えで恐縮ですが、本人の国籍・信仰・家族構成などはプロフィール欄の項目にあったと思います。
就活と同じで、家族の情報まで聞くのはいまどきNGってことなのかな…?
彼の場合は、彼自身は日本国籍だけどハーフ、家族に新興宗教を信仰している人がいて、それが原因で絶縁状態…といった情報が付き合う中でパラパラと出てきました。
本人が好きであれば家族の状況なんて…!という考え方もあると思いますし、実際これを聞いても「絶縁状態なら、私ともかかわることもないだろうしきっと大丈夫」と思っていました。
ただ、私の父は古い感覚の日本人という感じなので、「これを聞いたら反対するかな…」と不安に思ったりはしていました。
借金・貯金
結婚相談所のプロフィールでは、年収はわかりますが借金や貯金の有無はわかりません。
年収は高くてもあったらあっただけ使っており、貯金はない…なんてこともあります。
彼も家庭の財政状況がよくなく、学生時代の奨学金の返済があったり、就職して急に大金を稼ぐようになって高めの服を購入したり、家賃が高めのマンションに引っ越したりしたようで、貯金はほぼないようでした。
当時は、「彼は開業したらもっと年収も上がるって言ってるし、私にも蓄えはあるから大丈夫だよね。」と考えていましたが、入ってくるだけ使ってしまうという性格が直る保証はないので、危険な考えだったなと思います。
結局一番恐ろしいこと
そして一番恐ろしいのは、こういった冷静に見たら別れの原因になりそうなことが多数あったのに、好きが勝ってこちらから別れようとはいっさい思っていなかったことです。
「私がいてあげないと…!」とさえ思っていました。
ここが恋愛偏差値の低い私のような恋愛初心者が婚活をする際の危険な点です。
回避方法は?
私の場合は、上記のような点がプロフィールや入会中の数回のデートでは知ることができませんでしたが、どうすればよかったのかを改めて考えてみました。
退会前に確認する
これができれば苦労はしない…という話なのですが、付き合いましょうとなったタイミングで、「結婚前提なので、家族がどんな人かも教えてほしい」と切り出してみるのがやれることの最大かなと思います。
「私の両親はこんな感じで、だからこんな家庭が理想なんだけど〇〇さんの家はどうでしたか?」と将来に前向きな感じを出しつつ、自分のことも伝えつつといった感じがききやすいかもしれません。
付き合って時間が経つと改まっては聞きづらくなっていきます。
早めに友人や両親を交えて会う
入会中に第三者と一緒に会うということができるかどうかは確認しないと微妙なのですが、早めに親しい友人を交えて会うことで、友人と話している時はどんな感じなのか、相手の素をある程度確認することができると思います。
結婚前提のお付き合いなので、抵抗がなければ早めに両親にも合わせれば、家庭の雰囲気も掴めます。
そういったことが難しければ、どんな人でどういったやりとりをしているのかをできるだけ冷静な第三者に相談してみるだけでも違う視点が得られます。
結婚相談所に入っていること自体、周囲にあまり言わないから自然と友達に恋バナしたりしなくなってた。でも片寄った意見を言う人に相談しないように注意…!
できるだけ幅広い経験をする
私の場合、買い物、映画、一泊旅行…と行動パターンが一定でした。
早いうちにもう少しいろいろな経験をしていれば、相手のいろんな面をもっと早いタイミングで知れたかな…と思います。
結婚相談所での出会いは、共通の知人がいたりするわけでなくお互いの情報が少ないのに、結婚前提で出会っているから結婚するかどうか結論を出すのが一般的な出会いより早い…という特徴があります。
普通に出会ってお付き合いするのと同じように交際していたら、情報不足を補うまでに時間がかかってしまうように思います。
不自然に焦りすぎる必要はありませんが、スポーツ・登山など苦労を伴う系のことを一緒にすれば、余裕がない時のふるまいを知ることができたかもしれませんし、(本気で決めに行くつもりではなく興味半分で)結婚式場見学や結婚指輪探しに行ってみようなど提案すれば結婚への本気度や金銭感覚も知れたかもしれません。
退会しない(休会する)
私が利用していたオーネットでは、誰かとお付き合いを始める際、最大12カ月間休会することができました。
退会との違いは、もし相手と別れてしまった場合に、再度入会費を支払ったりプロフィールを登録しなおしたりせずに活動を再開できることです。
オーネットでは1カ月2,200円支払うことで休会が可能でした。
退会ではなく休会しておくことで、万が一の場合の活動再開のハードルが下がるというメリットがあります。
金銭的な負担が下がるのもそうですが、再入会で写真を撮り直してプロフィールを入れなおして…という作業をやり直すとなるとハードルが上がります。
私は退会してしまっていたので、別れた後も再び活動する気にはなれませんでした。
入会中、自分の希望よりかなり広めに大勢の人のプロフィールを見ていたこともあって、彼でダメならもう結婚相談所にはほかにいい人いないわ…みたいな気持ちにもなってた。
結婚相談所ほどスペックを詳細に知れるところはないのに、それでもやっぱり付き合わないとわからないことも出てきます。
プロフィールを見て知った気にならずに、他の出会い以上に相手のことを知ろうとする姿勢が大事だと、振り返ってみて改めて感じます。
婚活の最終ステージとも思われる結婚相談所に入会した後もまだまだ続いた私の婚活。
引き続き記事にしますので、またぜひお読みくださいね。
つづく。