妊娠をしたあなたは、さまざまな不安な思いを抱えるでしょう。
ホルモンバランスも変化し、体調も崩れ、ただでさえ不安定になりやすい妊娠期。
さらに私の妊娠が発覚したのは、コロナが流行りはじめ、緊急事態宣言がなされた頃です。
そのころはまだコロナがどのようにしてうつるのかもよくわかっていない状況。
外に出るのがものすごく怖かったです。
そんな中、私が励みにしていた思いがあります。
妊娠して不安なあなたへその時の状況と、私を何とか奮い立たせた思いについて、つづって残しておきたいと思います。
つわりはいつ終わるの?
つわりにはかなり個人差があるようですが、私の場合は妊娠発覚後すぐ、6週目から気持ち悪さ・吐き気が出はじめ、13週目くらいで吐き気はマシになりはじめ、代わりに胃がパンパンに圧迫され苦しくなるという症状が出て、結局出産直前まで続きました。
妊娠前は、漫画やドラマなんかでよくあるように、妊娠発覚時にちょっとだけおえっとなり、あとは食欲が爆発するものだと思っていたので、終わらないつわりと増えない体重に終始不安が絶えませんでした。
この不調は妊娠中はよくあること?それとも異常?
そして、つわり以外にも「マイナートラブル」と呼ばれる本当に様々な不調が出ます。
- 妊娠7~8週目…喉が詰まり息苦しい感じ、味覚がいつもと違う感じ(うまく言えませんが、少し鉄っぽい味がする?)
- 妊娠10~11週目…動悸がして苦しい、急に気絶したように眠る
- 妊娠12週目…いきなりの強い頭痛とそれに伴うこれまでのつわりより強く突発的な吐き気
- 妊娠13週目~出産直前…全身に発疹、ピーク時は、眠れないほどのかゆみに
- 妊娠20週目…左のお尻の骨(坐骨?)がゆがんで椅子に当たっているような違和感
主だった症状だけで、私の場合はこれだけの不調がありました。
産院や皮膚科で症状を話しても、「そういう症状が出るのはよくあることですので、問題ないですよ」「出産するまで治らないかもしれませんね」とのこと。
漢方や、妊娠中使用しても問題ない薬をいただいたりするのですが、赤ちゃんに影響がないか心配が残るうえ、少しは緩和されてるのか…?と思いながら結局は耐えるしかない状況。
特に動悸が出たときは、
本当にこれはマイナートラブル?明日目が覚めなかったらどうしよう…
と、今思うと大げさかもしれませんが、本当に生命の不安を感じました。
また、初期にいきなり息苦しさや味覚の不調が出た際は、報道されはじめたコロナの症状に酷似しているため、当時在宅ワークで外出はしていなかったものの恐ろしくなりました。ネットで調べて、喉に違和感が出たり、苦しさを覚える「喉つわり」というものがあると知り、ほっとしました。
このように、いわゆるつわり以外にも、これは妊娠中よくあることなんだろうか、もしかしたら危険な状態なんじゃないか、そう不安になる出来事がたくさんあります。
このほかにも、肌荒れ、こむらがえり、むくみ、飛行機に乗った後のような鼓膜の不調…など、あげたらキリがないほどです。
しかも、個人差が大きく、本当に多様な症状があるようで、雑誌やネットを見ても、あまり載っていないような症状が出たりするので余計不安になります。
妊娠してない状態だったら、どれか単体の症状のみが出ても体調不良で会社休むんじゃないかというレベルの症状を、「マイナートラブル」でひとくくりにされてたまるかと何回も思いました。
赤ちゃんはちゃんと育っているの?
特に安定期に入るまでは、自分のおなかに宿ったこの小さな存在が、おなかの外へ出て行ってしまわないか本当に不安でした。
流産する夢を見たりもしました。
便秘気味になると力むのが怖かったり、胎動がはじまってからはいつもと違うリズムの動きがあると心配になったりもしました。
自分一人に、赤ちゃんの命がかかっている。
誰にも代わってもらえないし、私以外誰も守ってあげられない。
人ひとりの命がかかっている、その責任をひしひしと感じていました。
出産が怖い…
私は小学校で出産について習ったとき、「痛そう!子どもなんて産まない!」と思ったことを今でも覚えています。
その後、さすがに痛いから子どもを産みたくないという気持ちはなくなりますが、23、4歳のころ、県から子宮頸がんの無料検査ができると案内が来て、せっかくなのでと行った産婦人科で、麻酔をかけて行う「無痛分娩」という分娩方法があると知ったとき、
「私が子どもを産むときが来たら、絶対に無痛分娩で産む!」
と固く決意したくらいです。
そしてさらに時が流れ実際に妊娠をし、妊娠6か月目。
出産まで折り返し地点を過ぎた、意外と時間がない!怖い…!と恐怖がピークになりました。
決意通り無痛分娩の予約をしていたものの、無痛分娩には死亡事例があることを知ったり、麻酔がきかず痛かったという体験レポートを目にしたり。
出産の痛みに耐えられる自信もなく、もしかしたら死んでしまうかもしれない…と一人で泣いていたこともありました。
出産直前には不思議と覚悟が決まったものの、万が一に備えて遺書を書いておくかは本気で迷いました。
結局縁起が悪いかなと思い、夫に感謝の気持ちを口頭で伝えてから入院しました。
私が救われた、励みになった考え
そんな思い詰めていた私が救われた考えがあります。
それは
こんな大変な時期に宿ってくれた赤ちゃんはきっと強い子だ
お母さん(私)を守るために今、来てくれたのかもしれない
という考えでした。
これは1つはYOUTUBEでアミプラさんという、助産師さんが運営されているYOUTUBEのある動画での言葉からです。
私は妊娠中の不安な時期、YOUTUBEでも妊娠・出産関連の動画を探していたのですが、よく拝見していたのがアミプラさんの動画でした。
アミプラさんの動画で、「助産師が質問を元に『自分が今から出産するとなるとどうするか』を考えてみた」という動画があります。
その中で、
「この時期に生まれたいって思って、おなかに宿ってる子どもたちもいるから」
「ここにやってきている魂っていうのはマジでめちゃくちゃ強い」
という言葉をおっしゃっていました。
それを聞いたとき、すっと腹に落ちて、「ああ、そうかもしれない」と思いました。
そしてもう一つは、私が不安になって旦那に泣きついているとき、
「はるのが赤ちゃんほしいって聞いて、このお母さんにしようって思っておなかに来てくれたんでしょ?」
というようなことを言ってくれました。
それらの言葉を聞いから、ふと、
こんなにつわりが重く外に出られないのも、私が外に出てコロナにかからないようにしてくれているのかもしれない
ヘタレの私が一人で困らないように、旦那が在宅ワークの時に来てくれたのかもしれない
そんな考えが降ってきました。
妊娠中、精神的にも肉体的にも大変だと感じることはありましたが、つらいときはいつもこの考えを思い出していました。
出産してからも、
自分はこの子を守り養っている立場じゃなくて、この子に守られているんじゃないか
そんな気がしています。
そう思うと、わが子が私をお母さんに育ててくれているのではないかという気がして、寝不足でフラフラの新生児期のお世話も少し救われたのでした。
本日の結論
妊娠中、不安に押しつぶされそうなあなたに伝えたい。
不安になったときは、ほかでもない今、ほかでもないあなたのおなかへ 赤ちゃんが来てくれた意味を考えてみると、少し勇気がもらえるかもしれない