産後鬱ってよく聞きますよね。
私はどちらかというと、産前、特に妊娠中期がなぜか一番不安定でした。
一向になくならないつわり、近づく出産への恐怖、誰にも代わったり分担してもらうこともできない妊娠中の子どもへの責任…。
あとはホルモンバランスなのかな…?
一人で泣いていて、夫がびっくりしていたことも。
なので、「産前の方がよっぽど鬱だったなー。産後鬱ってなかったな。」と当時は思っていたのです。が、今振り返ると、「めちゃくちゃささいなことでも不安になって、助産師さんやお医者さんに質問してたな…」と思うことが多々あります。
私は普段から心配性・検索魔ではあるのですが、産後はホルモンバランスなのか、輪をかけて神経質でした。
今回はそのナーバスだった時期に、一カ月検診や一か月訪問時に、助産師さん・お医者さん・保健師さんに質問したり、調べようと取っていたメモが出てきたので、そういった専門家の方の回答をふまえて冷静な精神の今の私ならどう考えるか、回答していきたいと思います。
子どもの体調
吸いだこ?目やに?唾液が泡立つ?
産院を退院して1~2週間ほどで、こういった状態が表れました。
まず、唇の中央部分の皮が白く剥離して、ちょうど大人が唇が乾燥して皮むけしているのと同じような状態に。ネットで調べて、たぶん吸いだこかな…?と思いつつも、何だろう…?と思っていました。
そして、目に目やにが出て、もちろん都度洗浄綿で取り除くものの、徐々に目が開けづらそうになっていきました。
あとは、唾液の泡立ちです。ぷくぷくシャボン玉状態の唾液が口周りについていて、これが普通なのかな…?と心配になったのを覚えています。
これらを生後2週間のタイミングで、産院に行き、助産師さん・先生に相談したところ、よくあることなので、基本問題ないとのことでした。
助産師さんが「うちの子もよく泡吹いてて、カニさんみたいになってましたよ~。そのうちおさまりました。」って言ってた。
目やにだけは、念のため点眼薬をもらって帰りました。その薬が効いたのか、自然におさまったのか、2週間ほどでおさまっていきました。
吸いだこもそのうちぽろっと取れ、唾液の泡立ちも気づいたらなくなっていました。
ちなみに、産後1カ月くらいは物忘れが激しいので、常にメモを手元に置いて書き残せるようにしておくのがおすすめです。私の場合は、「そうだ、検診で〇〇について聞いてみよう…」(3分後)「あれ?さっき何聞こうとしてたんだっけ…?」という感じでした。
SIDS(乳児突然死症候群)への注意はいつまで必要?
産後一番怖かったのがこれです。
ちゃんと生まれるかな…と不安な10カ月を過ごして、無事産まれたと思ったら、まだ突然死のリスクがあるなんて、怖くてしょうがなかったです。
SIDSとその対策については、詳しくはこちらの記事にまとめています。
人気記事なので、興味がある方はぜひチェックしていってね!
生後1カ月~6カ月に多く、1歳くらいまで注意が必要です。
と、保健師さんから指導を受けました。
対策等は先ほど記事に詳しくまとめていますが、メカニズムは解明されていないものの、予防には近くに喫煙者がいないこと、うつぶせ寝させないこと、できるだけ母乳で育てることの3点の有効性が認められているということです。
また、私の場合は、スヌーザヒーローを使うことで、万が一の呼吸停止にもすぐ気づけるようにしていました。
新生児はまだ痩せていてお腹が上下しているかもよくわからないし、口元に手をあててもわからないほど。寝ようかな…でも息してるかもっかい見たほうがいいかな…?と一晩に何度も不安になったけど、スヌーザヒーローで何とか心の平安を保ってた。。
子どものお世話について
眠っているがオムツが濡れている場合は替えてあげたほうがいい?
先回りして対応するとオムツが濡れる不快感を察知できなくなってオムツ外れに悪影響?とか、放置しているとかぶれそうだから夜間でも目覚ましで起きて替えてあげるべき?と悩んでいました。
オムツが濡れて気持ち悪いと感じるのとオムツ外れは関係ないですよ。濡れているのに気づいたら、寝ていたり、泣いていなかったとしてもすぐ替えてあげてください。
ということでした。
え、ただでさえ夜中も何回も授乳で起きるのに、おむつチェックのためにも起きてたら、一睡もできないよ…?
と混乱しましたが、わざわざそのために起きるというより、3時間ごとの授乳タイミングで替えてあげるので十分かなと思います。
もちろん、自分が起きていて、オムツ濡れを発見した時は、子どもが寝ていても、泣いていなくても替えてあげていいと思いますが。
それでもかぶれるようだったら、産院か小児科に行って保護の塗り薬をもらうのが現実的かと思います。
娘の場合、ほんのちょっとでもオムツが濡れると起きるタイプだったので、結局1時間おきに泣いて起こされてましたが…。
部屋の温度・湿度はどれくらい?
娘は冬生まれのため、室温・湿度はかなり気になっていました。
自宅での服装は短肌着+コンビ肌着+お布団orおくるみ。
室温は22~23℃に保っていたものの、湿度は30%前後。
それは乾燥しすぎ!湿度は50%以上にしておかないと…。
室温もちょっと低いけど、大人がそれで寒くないならまぁ…。
と助産師さんには言われました。
加湿機能付きの空気清浄機があったものの、それだけでは湿度が上がらず、定期的にお湯を沸かしたり、ぬれタオルを干したりしても、40%に届かずでした。
結局、加湿器を買い足して、湿度50%を保てるようになりました。
そこまでするほど湿度って大事…?低いからって病気になるわけでもないよね…?
乾燥して肌トラブルにつながることはあると思いますが、しっかり保湿してあげることで防げるかも。
ただ、湿度が高いとほっとするようなじんわりした温かさになるので、子どもだけじゃなく大人も結構快適です。余裕があればハイパワーの加湿器を買うのもいいと思います。
授乳について
飲みかけのミルクは、次の授乳時まで取っておいて飲ませたらダメ?
これは、「作りたて(口を付けていない)のミルクは常温なら30分以内、冷蔵庫保管なら24時間以内に飲ませるように。それ以上時間が経った場合は破棄するように」と産院で習っていたのですが、「これって口付けてた場合は、すぐ捨てないとダメなのかな?数時間後なら再度飲ませてもいいのかな…?」と思ってした質問です。
助産師さんからの回答は
いったん口を付けたミルクは、もったいないけど捨ててください。
とのことでした。
みみっちい話ではありますが、特に新生児期は飲むと思って口に持っていったら飲まないとか、もう飲まないだろうと思ったら30分後にお腹が空いて泣き始めて追いミルク…なんてことはザラです。
1日に何回もミルクを捨てることになるので、もったいないな…という気持ちになるのですが、それで体調を崩しては困るので、諦めて捨てていました。
4時間強起きないことも。起こして授乳が必要?
娘は夜はオムツが濡れてかなり頻繁に起きていたのですが、その反動なのか午前中は4時間強眠っていることがありました。
夜中オムツを替えて、授乳して、哺乳瓶を洗って、やっと寝れる…と思って、ウトっとした瞬間に泣いて起こされるというのを何度も繰り返したあとの午前中なので、「少しでも寝たい!この隙に用事を済ませたい…!」という気持ちになります。
ただ、まだ胃の要領も小さく、満腹中枢も未発達、体力もないので、お腹が空いているのに気づかず、寝てしまうこともあるとのこと。
まだ起こして授乳してあげてください。
ということだったので、たまにうっかり4時間空いてしまうこともありましたが、基本的には3時間で起こして授乳していました。
オムツかぶれ、乳腺炎など、副次的な心配事もあったので、体に鞭打ってやっていましたね…。
私は母乳外来で指導を受けていたこともあり、結局生後6~7カ月くらいまでは夜間も3時間おきに起こして、その後も夜間は1~2回起こして授乳していました。
生後3ヵ月くらいまでは、子どもの空腹防止の意味が強かったけど、その後は母乳量を増やすためと、SIDS予防が主目的だったな。
が、「生後すぐでもよく寝てくれるから、私も寝れてる」…という話もちらほら聞くので、授乳間隔が空くことで乳腺炎になったりしなければ、もう少しゆったり構えていてもよかったのかな…と思います。
もちろん、授乳間隔が毎回6時間空く…なんてことが続けば、体重が減少したり、脱水の心配があったりしますが、一日に1回5~6時間空くくらいだったら問題なかったんだろうな…と思ったりもします。
永遠に吸っているけど、どうしたらいい?
助産院では、「赤ちゃんが欲しがったら欲しがるだけ何時間でも与えましょう」と言われました。
そうはいっても、産後すぐは母乳量も全然安定していないので、ほっとくとおしゃぶりのごとく本当にずっと加えているので、母乳を切り上げてミルクを足すタイミングがわからない…!
こちらについては、母乳外来に行き、横抱きで左右5分ずつ、フットボール抱きで左右5分ずつ、計20分…これを3時間おきに、という指導を受けて、落ち着きました。
抱き方と方向を変えるのは、いろんな角度から刺激を与えたほうが、一部の乳腺が細くなったり詰まったりするのを防げるかららしいよ。
自分の体調
とにかく痛い…頭痛・手湿疹・腱鞘炎・むくみ・会陰・痔
産後はとにかくいろいろな痛みに悩まされました。
これらに関しては、もらえる薬はもらって、過ぎ去るのを待つ…ということしかできませんでした。
頭痛、痔については産院で薬をもらうことができましたが、結局頭痛は産後2週間、痔は2ヵ月ほど続きました。
頭痛は出産時の出血で貧血気味だったからかな…?痔は人生で初めてなったので、本当に驚いた!出産時のいきみでなる人もいるみたい…!
それに比べたら手湿疹・むくみは大したことないんじゃないの…?
と思われるかもしれませんが、手湿疹は、かゆくて掻いてしまうからか、乾燥して荒れてしまうからか、子どもをベビーバスに入れるときに痛くて…。手が抱っこで腱鞘炎っぽくもなっていたので、それもあって、沐浴の時間が苦痛でした。
こちらについては、産院ではステロイドなどの強力な薬が出せないということで皮膚科の受診を進められました。
むくみも、産後体内の水分バランスが急激に変わることで強く出る場合があるそうです。
産後2週間は自分の靴がまるで入らず、退院時も2週間検診の際も夫のサンダルを借りて履いていました。パンパンに張りすぎてズキズキとした痛みがありましたが、それでも薬を処方するほどとは判断されず、こちらはマッサージや着圧グッズに頼りつつ、自然とおさまるのを待つしかできませんでした。
普段からむくみやすいタイプだけど、動くのも辛いくらい痛くなるものだとは思ってなかった…!
私は出産時に会陰切開をしていたので、その引き攣れ感もありました。
めちゃくちゃ痛かったのは、抜糸をしてもらう前までの産後4日間。
産後1カ月くらいで、円座クッションがなくてもギリギリ座れるくらいまでは回復しました。
振り返ると心配しすぎだった?どうだった?
このようにものすごい細かいアレコレを産院などで相談していたわけですが、今振り返っても、引っかかったことは質問したほうがいいだろうと思います。
今考えると、いや、当時も「たぶん大丈夫だろうけど、万が一…」と思って聞いていたこともありますが、結果論大丈夫だっただけで、素人判断して危険な場合もあったり、そうでなくてもずっとモヤモヤしてしまったりすると思います。
ただ、3時間おきに授乳が必要で1日に何十回もおむつ替えが必要な新生児を抱えて、ズタボロの体で外出するのはかなり覚悟のいることなので、気になることはメモを取っておき、最小限の回数で質問できるようにしておくのがおすすめです。
また、小児科に行って、皮膚科に行って、肛門科に行って…なんてこともなかなかしづらいので、1カ月検診まではいったん産院に相談してみて、対応できないと言われたら他の病院へ…というのが効率的かなと思います。
痔のお薬まで処方してもらえるとは思ってなくて、会陰のキズも残っている中、未知の肛門科に行くのも怖かったので、聞いてみてよかった…!
ただ、発狂しそうなほどの神経質は、半分くらい抑えて落ち着いて対応してもよかったな…と思いますが、産後メンタルではそうするのも難しいかもなぁとも同時に感じます。
本当に大変な新生児期です。
かなり細かくはありますが、新生児ママたちの参考になれば幸いです。
おわり。