【就職活動中のあなたへ】結婚後も働きたいなら「女性が活躍できる職場」がいいとは限らない

仕事・資格

両親共働きの家庭で育ったことが大きく影響していると思いますが、何となく結婚しても子供ができても働き続けるのだと思って就職活動をしていました。

生涯働く=総合職、というイメージで今の職場を選びましたが、振り返ると「ああ、この観点は考えていなかったな…」と思うことがあります。

もし、過去の自分にアドバイスするなら、こんなことも考えておきたい。今回はそんな観点を整理してみます。

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働きたいのは「女性が働きやすい職場」?「女性が活躍できる職場」?

就職活動中、よく目にする「女性が働きやすい職場」「女性が活躍できる職場」という謳い文句。当時はどちらも同じようなものだとさほど気にしていませんでした。

私の職場は、「女性が活躍できる職場」ということだったかと思います。

実際、任される仕事において男女差を感じることはほぼありません。

出世に関しては部署によっては男性の管理職のほうが多いかなと思うところもありますが、管理職を望む女性が不当に出世を阻まれているという印象はありません。

「女性が活躍できる職場」という看板に偽りなしと言ってかなと思います。

ただ、イコール「女性が働きやすい職場」かと問われると、「うーん」という感じです。

もちろん自分の力不足もあってのことですが、約10年間働いていて、労働基準法ギリギリの残業の多さで、コンスタントに夜12時まで働いている、1週間前後の長期出張が頻繁にあるという年が幾度もありました。

定時で上がりたいと贅沢は言わないから、19時、20時、せめて21時までに帰れたらどんなにいいだろう…と何度思ったかわかりません。

結婚後もずっと働きたくて選んだ仕事だったのに、これでは結婚や育児との両立は難しくなってしまうかもしれないと思いました。

育休復帰後は時短勤務の制度もありますが、短縮した時間内で帰れている女性をほとんどみたことがなく、人や時期によっては結局10時11時まで残っているような人もいます。

また、制度上は小学校3年生まで時間短縮での勤務ができるはずですが、実際は1年以内に通常勤務に戻さなければならないような空気があります。

もしかしたら、長く働きたい場合はいわゆる一般職と呼ばれる職種に就いたほうがよかったのではないか…と思います。

もちろん、私は一般職で働いたことがないので一概には言えませんが、少なくとも自分が働きたいのは「女性が働きやすい職場」なのか、「女性が活躍できる職場」なのか、就活中にそれを考えてみてもよかったなと思います。

休暇:土日祝休み?年間何日?有給休暇の実態は?

休暇については、人生の中でもっとも休暇の多い学生時代、意外と気にしていない観点でした。

「平日休みだったとしても週2休めたら大丈夫でしょ。平日のほうが出かける先が空いていたりもするし」くらいに思っていました。

しかし、働き始めると、土日祝が休みであるか、連休がとれるのか、有給休暇はとれるのかということはかなり重要なポイントであったと気づきました。

まず、土日休みかどうかですが、

  • ・友人や家族と休暇が合うか?
  • ・連休がとれるか?

の観点で重要となります。

いろいろな働き方があるとはいえ、大半の人は土日が休みです。自分だけ平日休みだったりすると、休みが合いません。

私の会社は土日祝休みが基本なのですが、配属先によっては不定休のような働き方になります。これは就職後に知りました。

独身の頃は友人に遊びに誘われても仕事で全く合わず、忙しさとストレスの発散もできず、精神的にかなり追い込まれたこともありました。

結婚してからは旦那と休みが合わずやはりストレスになったり、子どもができたら行事にちゃんと参加してあげられるのかなど心配になりました。

友人や結婚相手が土日休みでない場合は不定休のほうが休みを合わせやすいこともあるかもしれないですが、就活時点で結婚相手が決まっていることもそんなに多くないかなと思いますので、基本は土日休みの企業が無難なのかなと思います。

また、取引先や関連会社、仕事相手が土日休みなのに自分が不定休の場合は、自分が休みであっても平日であれば電話がかかってきたりして、それもストレスでした。

また、祝日は休みなのか、年間休日が何日かもチェックしておいたほうがいいです。

祝日は休みではなく年間100日程度の休暇だという会社もあれば、120日程度休みがある会社もあり、意外とまちまちです。

有給休暇については、何日あるのかと同時に、取得率がどれくらいなのかも重要です。

年間20日の有給がまったく消化できないまま消えていく…という悲しい目に合う場合もあります。

在宅ワーク:可能?不可能?出勤割合は?

これはコロナ禍で新たに出てきた観点ですが、重要です。通勤が片道1時間だとすれば、在宅ワークが可能であれば1日2時間の節約になります。満員電車では体力も奪われます。

また、子どもができたら、急な病気で迎えに行かねばならないといった事態にも対応しやすいため、在宅ワーク可能な会社のメリットはかなり大きいです。

転勤:必須?可能?不可能?

転勤状況についても、結婚後も長く働きたいのであれば見ておく必要があります。

結婚相手が転勤になった場合、相手の転勤先の勤務地に自分の会社もあれば、同じタイミングで転勤させてもらうことができるかもしれません。

でも、自分の会社が特定の県やエリアにしかないとなると、会社を辞めてついていくか、単身赴任となるかの2択になってしまいます。

逆に、結婚相手が転勤のない仕事であったり、特定の県やエリア以外に拠点を持たない会社に勤めている場合で、自分が全国転勤必須の仕事についていたりすると同じく会社を辞めるか単身赴任かという問題が出てきてしまいます。

これも結婚相手が決まっていない状態で想定しきるのは難しいですが、できるだけ全国まんべんなく拠点があり、転勤は望めば可能だが、しないでも働き続けられるという企業が無難ということになります。

汎用性:いざという時転職できるか?

ここまでに書いたように、今後の生活スタイルや結婚相手の状況に合う仕事かどうかが、結婚後も長く働けるかどうかに密接にかかわってきます。

でも、それらを完璧に想定して就職するなんてまあ不可能です。

なので、「合わない」と感じたときに、いざとなったら転職できるかもかなり重要だと感じます。

私は結婚する際、まさにこのままでは一緒に暮らせないという状況に陥り、転職を考えました。

その際感じたのは、一般職・事務職のような仕事ほど、資格や実務経験がものを言う。私の仕事は何か1つを極めているわけではなく、そんな職種からは転職は難しい、ということです。

結局は職場側のご厚意で、転職しなくても一緒に暮らせる状態となり、途中で転職活動はやめたのですが、何かこれが専門と言えるような分野で働いていれば…と思った瞬間でした。

どうしたらわかる?

就活の際、上記のような条件をすべて把握できればいいのですが、合同説明会などで人事採用担当に聞いてみたところで、すべて正直に教えてもらえるとは思えません。

実際、就職してみたら、聞いていた条件はもちろん嘘ではないけれど、例外がゴロゴロある…なんてことはざらでした。

ではどうしたらいいのか?

一番いいのは、よく言われていることかもしれませんが、実際に働いている社員に聞いてみるということだと思います。

しかも、できれば複数部署の方に話が聞くか、いろいろな部署の実態を知っているような社員の方に話を聞けるとベストです。

うまく知り合いをたどって探せるといいのですが、実際は交友関係の広い人じゃないと難しいかなとも思います。

SNSをたどったりすれば、まったく知り合いでもない人でもつながれるのかもしれないですが、それも怖いですし…。

それができない場合は、実際に勤務している人がその企業の働きやすさや実態などを投稿している口コミサイトなんかもあると思うので、最低限それは見てみたほうがいいかもしれません。

気をつけなければならないのは、雑誌で「働きたい企業特集」「できる人の仕事の一日」みたいな特集かと思います。

私の会社もこういった特集に何度か載っていたことがありますが、「残業の少ない場合の1日のスケジュールかな?まあこんな時間に帰れるのはまれだよな…」というスケジュールが乗っていました。

ああいった特集では、早めに帰れる日のスケジュールが載っていると思って読んだほうがいいのかなと思っています。

本日の結論

就職活動中のあなたへ伝えたい。

結婚後も長く働くのであれば、総合職…とは限らない。勤務条件は結婚・育児などライフスタイルの変化もイメージしてチェックしたほうがよい。
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